第5回 帰途
#image_1982290286 { width: 100%; } #gap-1976282056 { padding-top: 50px; } 帰途 田村隆一 言葉なんかおぼえるんじゃなかった 言葉のない世界 意味が意味にならない世界に生きてたら どんなによかったか あなたが美しい言葉に復讐されても そいつは ぼくとは無関係だ...
View Article第6回 Nu
#image_617276440 { width: 100%; } #gap-904696668 { padding-top: 50px; } Nu 田村隆一 窓のない部屋があるように 心の世界には部屋のない窓がある 蜜蜂の翅音 引き裂かれる物と心の皮膚 ある夏の日の雨の光り そして死せる物のなかに あなたは黙って立ちどまる...
View Article港の人 創立25周年フェア
[終了しました] ジュンク堂書店藤沢店2023年1月28日〜3月31日 奈良 蔦屋書店2022年9月30日〜 READAN DEAT(広島)2022年11月9日〜28日同時開催 『日本国憲法』刊行記念 齋藤陽道パネル展 MARUZEN & ジュンク堂梅田店2022年10月3日〜同時開催 詩人・北村太郎ポートレート写真展 紀伊國屋書店 新宿本店2階2022年10月1日〜11月1日同時開催...
View Article第7回 港の人 33
#image_1273279506 { width: 100%; } #gap-1614527732 { padding-top: 50px; } なにか滴るような音がする 水だろうか 暗闇にベッドから下りて調べにいく気はしない 水でなければ なんでありうるか 夢のなかの答えはいくつもある きょうは平穏な一日だった 窓のそとが うす暗くなるまで雨がふりつづき 風がないのに...
View Article第8回 新年前夜のための詩
#image_955575957 { width: 100%; } #gap-1092322366 { padding-top: 50px; } 新年前夜のための詩 中桐雅夫 最後の夜 最初の日に向う暗い時間 しずかに降る雪とともに とおくの獣たちとともに在る夜 さだかならぬもの 冷たくまたあわれなすべてのもののなかに 形づくられてゆくこの夜...
View Article第9回 地平線が消えた
#image_963488046 { width: 100%; } #gap-1887248983 { padding-top: 50px; } 地平線が消えた 鮎川信夫 ぼくは行かない 何処にも 地上には ぼくを破滅させるものがなくなった 行くところもなければ帰るところもない 戦争もなければ故郷もない いのちを機械に売りとばして 男の世界は終わった うつむく影...
View Article第10回 紙風船/顔のなかのひとつ/夕焼け
#image_1801098901 { width: 100%; } #gap-705111724 { padding-top: 50px; } 紙風船 黒田三郎 落ちてきたら 今度は もっと高く もっともっと高く 何度でも 打ち上げよう 美しい 願いごとのように (一九六四年/『もっと高く』(思潮社)収録) 顔のなかのひとつ 黒田三郎...
View Article第11回 ひとりぼっちの泳ぎ手/孤独な泳ぎ手/Sous La Mer
#image_631360396 { width: 100%; } #gap-224835557 { padding-top: 50px; } ひとりぼっちの泳ぎ手 衣更着信 苦い潮をかんで 泳ぎ手は波の谷間へ落ちる 震えながら 軽わざ師のようにとぶ かれが欲しいのは 呼吸するためのわずかばかりの空気 まつげから涙に似たものをこぼし からだがぬれた袋のように水から現われる...
View Article第12回 彗星的な愛人
#image_1243156951 { width: 100%; } #gap-101213155 { padding-top: 50px; } 彗星的な愛人 永瀬清子 象徴の相貌をもてる我が愛人よ 貴方は呆けた野道の花のやうに飛びやすい。 貴方はどこか太陽よりももつと遠い天体からの光の中に棲息してゐる。 私は陽のさす半球に坐つてゐるから...
View Articleサン・ジョルディの日
#image_2111241543 { width: 100%; } #gap-967580945 { padding-top: 40px; } [終了しました]...
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